等々力渓谷とところてんと青のり
最近、「こんな都会の真ん中に手つかずの自然が」というフレーズに弱いのです。
サプライズ感、あと非日常感。
白金にある自然教育園がそんな感じ。
昔の屋敷跡があった関係とかで、長らく手付かずの自然が残っている。
シロガネーゼとプラチナ色のドンペンが闊歩する白亜の街並みから、一歩入るといきなり山の中。
こういうところは、入る時のギャップ感もあるのだけど、出てきた時に、いままでなんか夢を見ていたような気がする、そんな感じも好き。
仕事で疲れてたりすると、こういう非日常感を求めたくなるんですな。
そんな土曜日の朝、運動不足だったので、土曜の朝に乗りたくなる。
ということで、城南エリア「こんな都会の真ん中に手付かずの自然が」スポット、等々力渓谷に行ってみることにした。
世田谷区にあって、なんせ「渓谷」なのです。サプライズ感ありそう。
自宅からだと結構近くて物足りないので、一旦第二京浜で多摩川まで出て北上しようかな。
なんか最近走ることが多い第二京浜。都心に近い割に信号ストップが少なく、車線数も多いので走りやすい。
幹線道路なのにあんまり危ない思いしたことない。適度にアップダウンもあって飽きない。
閉店したワイズロードの脇を通ってしばらく行けば矢口渡。
なんか、今日は大きな交差点には必ず警官が立っている。
週末にご苦労様です。
多摩川沿いを走る。
川沿いを走る時にいつもわからないのは、左岸と右岸、どちらを走るべきか。
どちらかの岸だけ道が整備されてたりして、走り心地が全然変わるんですね。
葉桜を眺めながら、ファミリーの間を縫ってゆるゆると。
丸子橋が近づくとラクロスの試合場があって、大学生くらいのチームが試合してる。
フィールドで戦ってる選手たちに向けて、観戦しているチームメイト達がみんなでエールを送ってる。
なんかこういうの、懐かしいなあ。
彼らにとっては、エールのノリだったり、今日の勝負の行方だったり、はたまた帰り道のご飯だったりがすごく重要なことなんだろうな。
こういう年齢で、チームスポーツとか、友人と何かに熱中する経験って、贅沢で楽しいことだと思う。
何かに熱中する過程で出来た友人というのは、これはこれで特別な絆が生まれる気がする。
野球コートもあって、こちらはもう少し小さい子達がゲームしてる。親御さんがちらほら。
ああ平和だよ日本の週末。
田園調布。家は大きいけど、お店とかなくて、地価が落ちてきていると聞いた。
でも、昔ながらのお店とかちらほらあって、案外味のある街なのかも。
等々力に着く。
川沿いから離れてすぐに、高級住宅街の雰囲気。
綺麗に整備されている坂を登り、等々力不動尊に自転車を置いて階段を下っていく。
これはすごい!ハイキングっぽい姿で歩いているおばさんたちがいる。高尾山か?
細長い渓谷で、幅はないんだけど、1kmくらい続いているらしい。
木に囲まれているだけでなく、アップダウンがあるのが非日常度に大きく貢献している。
鯉の池を横目に見ながらたどり着いた、風情あるお茶屋でところてん。300円。
酢醤油がライド後の舌に心地よい。
つるつる~
つる
つるつるつゴフッ
青のりを吸い込んでむせる。。
平安な時が過ぎていく。
都会に住んでいても、こういう自然ある場所が家のそばにあるかないかで、生活は大きく変わるんだろうな。特に子供のうちは。
お茶屋から出て、思わず深呼吸したら、山の空気のにおい。
水があって苔があると、こういう空気ができるんですね。
この空気をいろはすのペットボトルに詰めて持って帰りたい。
パン屋でも寄っていこうかと思ったけど、もうお昼時だから帰らねば。目黒通りを高速走行して帰宅。
25kmくらいで大満足。週末は一度はこうやって乗る時間を持ちたいな。